クラウドソーシングはクラウドサービス?

クラウドソーシングとクラウドサービスはどちらも同じ「クラウド」という言葉が含まれているので、似たものであると考える人がいます。
クラウドといえば、雲を思い浮かべる人も多いでしょう。
「cloud」は雲という意味を持つ英単語です。
一方、同じクラウドでも「crowd」のほうは群集という意味を持つ英単語となります。

クラウドソーシングは「crowdsourcing」と書きますので、群衆を意味するほうのクラウドです。
「ソーシング」は業務委託を意味します。
インターネット上で不特定多数の人に仕事の募集をして、それを見つけた人がその仕事に応募をします。
そして取引が成立し、報酬の支払いまですべてネット上で完結させます。
アウトソーシングとよく似ていますが、クラウドソーシングではネット空間ですべてやってしまうということからクラウドという言葉が使われているようです。

発注者には低コストで効率よく外注先を探せるというメリットなどがあります。
受注者は自宅にいながら手軽に仕事が探せるというメリットなどがあります。
クラウドファンディングのクラウドも同じ群集という意味をもつほうの「crowd」です。
クラウドファンディングは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた言葉であり、不特定多数の人から資金の調達をすることを意味します。

一方のクラウドサービスのほうは「cloud service」と書きます。
こちらは雲を意味する「cloud」が使われています。
クラウドサービスとは、クラウドコンピューティングを利用したサービスの総称のことです。
クラウドのサービスは、ネット上のどこかにデータを保管する場所(サーバー)があるのですが、どこにあるのかは意識させません。
このことから、クラウド(雲)と名づけられたようです。

クラウドサービスの例としては、ビジネスでよく使うwebメールなどがあげられます。
一般的なメールでは自社にサーバーを持っており、パソコンにインストールしたソフトを使ってメールの送信や受信を行います。
Webメールでは、自社にサーバーを持つ必要はなく、パソコンにソフトをインストールをする必要もありません。
ブラウザさえあればWebメールを利用できます。
インターネット上のどこかにメールサーバーがあるのですが、どこにあるのかを意識せずに利用ができます。

このように、群集の意味を持つ「crowd」と雲という意味を持つ「cloud」がそれぞれ使われているので、厳密に言うと両者は異なります。
しかし、クラウドソーシングはクラウドサービスの一種であるという意見もあります。
クラウドソーシングには「crowd」が使われていますが、「cloud」という意味のクラウドともかけあわされているという意見です。
しかし、利用者はそれほど難しいことを理解する必要はなく、便利な外注ツールであるといった認識でも問題はないでしょう。